laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

「社交的になろうよ!」ってこと? なわけないか...(^_^;)。

 ツイッターやらフェイスブック、mixiやらを利用して情報発信するのは、もはや個人の特権でもなんでもない。企業のマーケティング、マネジメント戦略の一環として急速に広がっている。

 人のつながりを電子化するサービス、SNSの普及に伴った動き。

 「ソーシャル化」ということらしい。

 「Social」という英単語は日本語で「社会の」とか「社会的な」とか「社交的な」を意味する。

 つまり、この「ソーシャル化」って、こんな呼び掛けでまとめられない?

 「一つ所にとどまってばかりいないでさ、もうちょっとオープンにつながろうよ」

 まぁ、かなり乱暴なまとめ方なんですが(^_^;)。

 「脱オタク化」とか「脱特権」「脱密室主義」とか、とかく社会的に“問題”と指摘されてきた、いやされている、慣例、慣習、事象などからの“開放”が理想形だと思うんですが...。



 数日前、そのものずばり、『ソーシャル シフト』(斉藤徹著 日本経済新聞出版社)というタイトルの本を読んだ。

 ソーシャル化における企業のありようや先進的な事例を豊富に紹介していて、いろいろと参考になった。

 指摘されている点に関し、自分を含め、周りにある状況はどうなんだろう?

 「これからの企業にとって一番大切なこと」

 こんなストレートなメッセージを、この本は、タイトルの下にデカデカと印字している。

 本当かよ?

 って、普通の感覚の人はまず疑うよね。

 でも、(書かれていることが)確かにそうかも。って、自分は思った。

 第8章「企業をソーシャルシフトする6つのステップ」の書き出しの文章が印象深い。

 「ソーシャルメディアを先進的に活用しいている企業には共通の特徴がある。本質的な顧客志向を持ち、挑戦を重んじる社風が根づいているという点だ。逆に言うと、一般的な企業は『顧客より社内規律』を重んじ、『チャレンジよりリスク回避』を重んじる傾向が強い。そのために両刃の剣となるソーシャルメディア活用を躊躇しているケースが多いように感じられる。」

 そして、こう続く。

 「ソーシャルメディアを能動的に活用するか、受動的に活用するかは、そのブランドの個性や商品特性、社風などを考慮して個別判断すべきことだ。だが大切なことは、すでにあらゆるブランドがソーシャルメディア上で語られており、近い将来、そこでのクチコミが事業の成否すら決定するほど重要になるということだ。これは企業がコントロールできることではない。つまり企業判断が入る余地はないことなのだ。」

 自分の会社、職場は、どのあたりの立ち位置なんだろうか?

 読み終ってから、はたと考え、ちょっとひるんだ。