laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

見習いたい、いや、見習うべきなんだろう。

 先日書いたブログ「褒める。」について妻に話したところ、彼女がこんなエピソードを教えてくれた。

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OLだった若き日の妻の上司は、「素敵で優秀でデキル管理職だった」という。

 仕事ができる男だったのか?

 「それは当たり前の話。だから出世したんでしょ。ただ、私がデキルと思っていたのはもっと別のこと」

 男前だったとか?

 「う〜ん、どうだろう。わたしのタイプではなかったわ。って、そんなことはどうでもいいのよ。○○さんていう部長だったんだけど、○○さんはとにかく自分の部下への気遣いが上手だったの。なんて言うのかなぁ、そう、部下が働きやすい環境を上手に整えていく人だった。例えば、課長とか係長クラスの人たちに、無駄な残業を絶対にさせない人だったの。『あんたたちが帰らないと、下の人たちが帰れないだろう。さっさと帰りなさい!』とか言って、就業時間が過ぎたら上の人たちを次々に帰宅させていたのよ。

 休日はきっちり取るタイプ。『仕事は仕事。休みは休み』が口癖だったわ。休日出勤なんて許さなかったわね。だから、下っ端の私でも休みはちゃんと取れたし、無駄な仕事みたいのがあんまりなかった。

 ○○さんが偉いなぁと思ったのは、どんな些細なことでも、部下がいいことをしたら褒めるのよ。それもさりげなく。そういうふうに上司に褒められたら、下の人は誰だって嬉しいじゃない?そして、叱ったり文句を言ったりしないのよ。

 そういう上司がいる職場って、活気が出て来るのよねぇ。『働きなさい』なんて当たり前のこと言わなくても、みんなやる気になるわけよ。だから、○
○さんがいた職場って、成績を出すし、何度も社内表彰されるし、凄いよね!」

 確かに、凄い(^_^;)。

 「一般的に、出世する人って、いわゆるデキル人だから、デキナイ人の事が理解できない場合が多いと思うんだ。だから、自分と同じ能力を誰にでも求めがち。それに、自分の功績ばかりを考える人が多いと思う。

 若い時はいいとしても、でもね、やっぱり、管理する側に立った時、何が大切かって、自分の部下がいかに働きやすい職場にしていくかを一番に考え行動すべきなのよねぇ。

 ○○さんが、そうだった。そういう意味で、デキル人だったのよ。自然体でああいうことできる人ってそうそういないと思うけど...」

 確かに、そんなに多くはいないと思う(^_^;)。

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 いい話を聞いた。

 その○○さんとは全く面識はないが、なんだか、とっても会ってみたいタイプの人物です。

 ○○さんにはなれないが、このエピソードを心にとめて行動することはできる。

 決して「デキル」タイプではないけど、間違ってそういう立場に置かれた場合には、そのエキス部分だけでも見習いたいものだ。