laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

名刺交換。

 20年以上社会人やっているけど、どうにもこうにも形式ばりがちな名刺交換には一向に慣れない。

 このところ、一部でますます儀礼化しているような現象にしばし出くわし、面食らう。

 名刺入れから恭しく名刺を取り出し、「わたくし、○○という者でございます。お名刺、頂戴いたします。どうぞよろしくお願いいたします...」的にとり行われる、「名刺交換とはこうあるべき」のような場面。

 相手に悪意がないのは重々承知してるけど、「別にそんなに堅苦しくやらなくったっていいんじゃないの?」と、カジュアル志向のワタクシは、素朴にそう思っている。

 そもそも、名刺交換ってそんなに大事なの?

 小さな紙に書かれた「必要最低限の情報」は、あくまで初めて会った者同士が互いの立場を簡単明瞭に理解するのに役立つ“潤滑油”のようなものにすぎない。

 最低限相手に失礼がなければ、さっさと交換し合って「いやいや、どうも、初めまして」などとその場をサクサク流せばよろしいのではないでしょうかねぇ...。

 名刺そのものは確かに便利で重宝するけど、よくよく考えれば、なければないなりにどうにかなる話でもあるんだけど。

 狭い了見で言えば、名刺をことのほか重視するタイプの人たちって、「会社名」やら「肩書」やら、つまりは社会的位置付け、ある種のブランドを重視する傾向があるように思うけど、違います?

 今では学生さんたちも名刺を持つ時代で、素材や色合い、絵柄などに趣向を凝らしたアート作品のような名刺もあって、それはそれなりに楽しい。

 世界的に見れば、“儀式的な交換作法”を含めた名刺文化は、かなり日本的だということは忘れないでいたい。