laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

NO.410 お元気なご仁。

 久しぶりに会った会社の大先輩は、ショッキング・ピンクのポロシャツに白いパンツのいで立ちだった。

 夏らしく、髪を短く刈り込み、体形は以前よりほっそりした印象。

 仙台七夕の前夜。花火を見ようと集まった(っというか勝手に押し掛けた(^_^;)知り合いの新婚さん宅での再会。

 元気そのものだった。

 もう、幾つぐらいになったのだろう?

 おそらく、65歳前後のはずだ。

 お世辞ではなくて、見た目は実年齢より若い。

 会社にいたころより若く見えた。

 退職後、縁あって大学の教壇に立つようになったという。

 20歳前後の学生さんたちと交流するようになって、気持ちがぐっと若返ったのかもしれない。

 とにかく、充実感に満ちていた。

 元々饒舌な方だったが、お酒が入って、なお滑らかになっていった。
仕事のこととか最近の暮らしぶり、余暇の過ごし方などいろんな話をした。

 彼が上司だったころ、それほど一緒に飲んだ記憶はない。思い起こせば、仕事には厳しい方だったが、嫌味だとか愚痴だとか無理強いみたいなことを言われたことは一度もなかった。

 ただ一度、希望しない異動を告げられた時、彼に悪態めいた言葉をついたことがある。

 そんな若造に対し、それ以降も優しい言葉をかけ続けていただいたことは忘れない。

 「師弟関係」のような強い絆があるわけではない。

 しょっちゅう連絡を取り合う間柄では全くない。

 でもこうして、再会した時、自然に言葉を交わせる間柄ではある。

 それが、とても気持ちがいい。

 「上下関係」とはお互いの気持ちの中にあり、「年上だから」「元上司だから」という関係性で言葉が発せられることはなかった。

 その「すがすがしさ」が、また嬉しい。