laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

ゴールデン・イヤーズ。

 黄金の年月。

 退職後の生活を、英語ではこう表現するそうです。

 不況真っただ中の今、この表現が有効なのかどうかはかなり疑わしいが、何だかとっても希望に満ちた響きに聞こえる。

 憧れます、黄金の年月。

 世知辛い世の中。それほど知り合いはいないけど、見聞きする範囲の方々の退職後の生活は、必ずしもピカピカに輝いているわけではない。

 「濡れ落ち葉」などという身も蓋もないような言葉が流行語大賞となってから20年以上が過ぎた。それでも、晴れてリタイアの身となったのに、急に途方に暮れる御仁は少なくないようだ。

 1冊の本が手元にある。







 タイトルはスペイン語で「友だち」を意味する「AMIGO」。

 100ページを越す分量のこの本は、2014年から2016年にかけて南極大陸を除く世界5大陸を巡る旅の計画書なんです。

 著者は、同じ職場の大先輩で、数年後に退職を控えるIさん。

 ごくごく至近距離に、こんな壮大な夢を抱く方がいたことが、素直に嬉しい。

 このIさん、小学生のころに抱いた世界への興味を、50年以上も抱き続け、旅の計画を温め、実際に自分自身で体感しようと長旅に出掛けようとしている。

 いやぁ〜、「あっぱれ!」じゃないですか。

 Iさんの計画書を読みながら、20年以上前から抱きながらも年を重ねるにつれ忘却の彼方に向かいつつある自身の世界旅行への思いを重ね合わせた。

 リタイア後、サーフボードを担ぎ、妻と、あるいは娘を含めた家族全員で、世界中のビーチを巡り歩く長期サーフトリップを実現したいと夢見てきた。

 これから約15年後、自分はその夢のような話を実行に移す勇気と気力、余裕などを持ち合わせ、また、その状況下にあるのだろうか?

 少なくとも、せめて夢だけでも抱き続けたい。