laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

後ろめたさ...。

 「みなさん、いろいろ悩まれているようなんです。『こういう時期に、自分だけ海外に行っていいのだろうか?』とか『海外での支援よりこっちの支援のほうが先なんじゃないのか?』と思い悩むようです」

 世界各地に支援員らを派遣している独立行政法人のスタッフの1人がそう話していた。

 被災地出身の支援員たちが、出国にあたり、自問自答するケースが少なくないという。

 「まだまだ支援が必要な状況で、国を離れるということが、心に引っかかっているのだと思うのです」

 当事者ではないが、支援員さんたちのそうした気持ちは分からないわけでもない。

 「被災者の人たちはまだまだ大変なのに、自分はこういうことをしていていいのだろうか?」

 震災発生からしばらくの間、多くの人たちがそういうふうに思った。考えた。悩んだ。そして、苦しんだ...。

 今でもそういう思いを抱いている人たちはいる。

 あれほどの惨事からまだ2年しか経過していないのだから、それも当然のことなのだと思う。

 そして、どう考え、思い、行動するかは人それぞれなのだとも思う。

 進まなくてはいけないそれぞれの道がそれぞれにあるかぎり...。

 一種の〝罪悪感〟のような〝後ろめたさ〟は、被災者に対する〝思いやり〟の裏返しのような気もする...。