laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

親父。。。

 父が亡くなってから間もなく20年がたつ。

 あの時、正直、それほどの哀しさはなかった。

 2人の姉は既に嫁いでいて、自分はまだ独身だったが社会人として自分の道を勝手に進んでいた。仲違いしていたわけではなかったが、父とは長いこと見えない距離があり、それをうめられずに別れたことになる。
 
 どちらかというと、苦手な男だった。

 そんな親父を、自分が40を過ぎたあたりから思い出すことが多くなった、気がする。

 それほど親しくもなかったのに...。

 いろんなことに直面しながら、「あの親父だったら...」などと想像する自分がいるのだ。

 30代のころにはほとんどなかった自分の姿に、それなりの年を重ねた感覚を抱く。

 なんだか、とっても不思議な感覚...。


 10代のころ、反抗し続けた。

 20代になり、言葉を交わすことも極端に少なくなった。

 社会人となり、互いを認め合う仲にはなったが、距離がぐんと縮まったわけではなかった...。

 わだかまりのような心理的葛藤を、息子は勝手に抱いていた...。





 あれから、20年...。


 早いなぁ。


 当時は生まれてさえいなかった娘が15歳になる。


 彼女も、自分が親父に抱いたような感情をいつの日か持つのだろうか?

 
 こんな感傷に浸っているのは季節が秋だからか。

 もうすぐ、冬だなぁ...。