laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

ジャスト・フィット。

 「はまる」という瞬間がある。

 でも、そんなにしょっちゅうないもんですよね、これが。最近のはまりといえば、ありました、ありました。これを忘れちゃいけない。1年半ぶりぐらいでしょうか?その前は、実に10年ぐらいのブランクがあったから、周期はかなり短くなった。

 何の話かといえば、長らく続けている波乗りの最重要イクイップメント、サーフボードのことです。記憶している限り、「これぞ、まさに!」というサーフボードに巡り会えたのは、26年間でたった3回。そう、たった3回なんです。

 最初は、初めて5年目ぐらいで友人に紹介されたアメリカのブランド「RUSTY」。試乗した瞬間の、海面を滑らかに走る感触は衝撃で、とっさに「このボードを作る」と言ってオーダー。RUSTYには、その後2枚ぐらい乗り換えた記憶がある。それからたちまちメジャーになってしまい、それに伴い自分の興味も薄れてしまった。それからは、海外へのサーフトリップの際に格安(とはいえ、それが現地の正規価格。国内が不当に高すぎるのです!)でボードを購入してきました。
 
 何事も詳細にこだわらずフィーリングで生きているので、自分の求めるサーフボードのサイズなんか長さぐらいしか記憶しないので、ボードを買う時も、手に持った感覚と直感で判断する。当然ですが、決まって、はまることはない。チョイスのセンスが全くないんですね。ここで、反省しないのがまたたちの悪いところで、自分にとってのサーフボードは「自分の求める完全な板」ではなく、「選んだ結果、体をそれに合わせて馴染ませる板」であり続けてきた。高い買い物なので、次から次へと簡単に乗り換えられなかったことも大きな理由なんです。

 星の数ほどあるブランドから、自分に合った最適のサーフボードを選び出すのは至難の技だ。憧れの選手や知り合いが乗っている、偶然見つけたとかいった理由でサーフボードを購入するサーファーたちは多い。「今、自分が乗っているボードは最高に調子がいい」と思っても、それがベストなはずはない。あくまでも、現状でのベスト。プロでもない限り、多かれ少なかれ、サーファーたちはボードの性能に体を合わせているのだと思う。

 そんな状態で、サーフボードをとっかえひっかえしていたが、昨年冬、これまでとは違った転機が訪れた。全く違うタイプの浮力のある中古ボードに出合ってしまい、自分の中のサーフィンの世界観が変わってしまった。それまで乗ることが困難だった小さな波にスイスイ乗れてしまう驚愕の事実に、「いやぁ、サーフィンって面白いな〜」と改めて思った。でも、4月に仙台に戻ってくる際、この板とはおさらば。日本海とは全く波質が異なる太平洋では、あまり活躍の機会がない板だったからです。

 そして今回、出合ってしまったんです。仙台新港では抜群の性能を発揮するボードに。「M10」というカリフォルニアブランドのショートボードの中古品。久々のフィット感に大満足の日々。これもまた、たまたまの偶然なんです。人ともそうですが、サーフボードとの出合いもまた不思議ですね。


 あまりにはしゃいでいる自分は、現在、海面上を飛びたい、跳ねたい、と10代、20代の若いサーファーの子のようなことを思っております。そういえば、夢に波乗り的な映像が出てくることがこのところ増えてきたなぁ。

 「いい年こいて!なんてバカな」とは、言わないでください。だって、楽しいんですから。ワハハハハ...........。

 じゃ、海行ってきま〜す。